笹の露物語

健康と美味しさを考えた播州名物の「笹の露」

当店の手打ち風笹うどんのおいしさの秘密は、厳選された素材はもちろんのこと、たっぷりと手間暇かけた熟成にあります。
“ソフトな中にもコシがある”そして素材の持つ旨味をこの手打ち風の麺の中に凝縮した一品中の一品です。
播州堂本舗では為篠王(いざさおう)ゆかりのこの地に、 熊笹の成分をたっぷり盛りこんだ手打ち風笹うどんをはじめとする麺類 ・お茶・・・等を調製し皆様のご健康にご奉仕させていただく所存であります。
ぜひご家庭でもお楽しみ頂ければ幸いに思います。
店主敬白

漢方にも使われる笹の力を食べやすく麺に。


※06:00頃に当店の麺が登場します。

笹、とりわけクマザサ(熊笹)の驚異的な生命蘇生力は古来より広く知られておりますが、 その笹の威を借りた大猪がこの播州上野の山里に出現したというわけです。
科学の発達した今日では、笹の持つ不思議な力は多くの研究者たちの強い関心の的となり、 その注目すべき成分の用途はますます広げられつつあります。
播州堂本舗では、為篠王ゆかりの地に、熊笹の成分をたっぷり盛り込んだ麺類 『笹の露』等を皆様のご健康にご奉仕させて頂く所存であります。

「笹の露」の由来

西暦901年・播州上野の山奥(今で云う兵庫県・宍粟市・波賀・上野・篠山)に為篠王(いざさおう) と村人が名付けた、笹をかぶった大猪がおったそうな。
この村の大男・藤原豊広(別名・狩人忠太)は、何とかこの大猪を射とめて、 播州地域のヒーローになってやろうと、もくろんでおりました。 ある日、忠太はそれはそれは大きな弓矢を造り、山中でその大猪に向けて矢を放った所、 その矢はみごとに大猪の背中に命中したのです。
ところが、その大猪・毎日くま笹を食べているので元気モリモリ。ちょっとやそっとの事では、くたばりません。
くたばらないどころか、その大猪は背中に矢を負ったまま南東へ南東へと逃げ、 ついには今の明石大橋のある近辺の海を泳いで渡り(その頃の明石海峡は遠浅になっていたと云う説あり) 淡路島でいちばん高い山・先山(日本最初峰)にまでたどりついたそうな・・・。
忠太も、この大猪を追いかけてこの先山まで登りつめると、山の嶺(峰) にある大杉の洞の中へよたよたと入っていく、背に矢のささったままの大猪を確認!
「あれだけの大きな弓矢が背中に突きささっているのだから、大猪・この中で必ず命つきるだろう・・・」
忠太・そんな事を考えながら待ちかまえていると、大杉の洞の中からよたよたと歩いて出てくる大猪を発見! しかも背中から胸元にかけて弓矢は突きささったまま・・・!!
「なんとこの大猪まだ生きているのか?」と思った瞬間・あたり一面に後光(ごこう)がさしたかと思うと、 一瞬の内にその大猪が千手千眼観世音菩薩に変わってしまった!!
そして光り輝くこの千手観音の胸には、まぎれもなく忠太が山中で放った大きな矢が・・・。
「これはたいへんな事をしてしまった、この大猪(為篠王)は実は千手観音の化身だったのか?
私はなんと愚かな事をしでかしてしまった事か。自分の名誉や欲得の為だけに、 むやみに動物を殺生するべきではなかった・・・」 忠太は自分の犯した罪を大いに反省し、大猪・為篠王の死を無駄にしない為にも、頭を丸め名を寂忍(ジャクニン)と改め仏道に入る。
さらには、ときの帝・醍醐天皇の御配慮により千光寺を建立し、その御本尊を安置し今日に至る。
今もこの千光寺では猪の石像が訪れる参拝者を見つめながら、 人間も含めてこの世に生きる全ての動物たちの生命(いのち)に対する尊さを訴えているのかもしれない。

---淡路島十三仏第一番霊場・先山千光寺 略縁起より---